椎間板ヘルニア

右足の全体に痛みがあります。
整形外科でヘルニアと診断されました。いろいろ治療していただいたのですがしばらくは痛みは消えていましたが、また最近寝返りが打てなくなり、歩行も思うようにいきません。
医者には「動けなくなったら手術」と言われていますが、私の友人は同じヘルニアで手術をし、余計に悪くなったので手術には踏み切れません。
友人に、鍼灸でヘルニアが軽減されたと聞きました。
針でヘルニアに効果はあるのですか?
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ヘルニアとは古代ギリシア語で「突起物」という意味です。
いわゆる、「コブ状」のものをさします。ですから、イメージとして「背中にできたコブ」と思ってください。

さて、腰椎椎間板ヘルニアは背骨の骨と骨の間にある椎間板からゼリー状の髄核(ずいかく)がコブ状に飛び出し、周囲の神経を圧迫する病気です。

それを表したのが下のイラストです。


腰椎椎間板ヘルニアイラスト.jpg



上図の青色の「髄核」が「神経の束」に触れ、やや赤みがかっていますね。
これが周辺の「神経圧迫」です。


子供からお年寄りまでその罹患者は幅広く、とりわけ、働き盛りの男女に起きやすいのです。

Aさんは整形外科に3~4年通院していました。
そこでの指導は「腹筋を鍛えてください」というもの。
Aさんは仕事の合間に腹筋運動をしたそうですが、一時期は痛みは消えるものの、また数か月後には同じ個所にい髪が戻ってしまう、数年間、その繰り返しでした。
治療らしきものはゴムバンドで腰を引っ張る「牽引療法」というもので、その日は楽にはなったそうですが翌日からは元の木阿弥。
しだいに、右足のしびれや痛みがひどくなってきました。


今回、ご相談のAさんがMRIの写真を提供してくださいました。


ヘルニア写真修正.jpg



一番下の腰椎と骨盤(仙骨)との間にある椎間板が、押しつぶされたように、右後方に膨らんでいます。
これで、右足につながる神経を圧迫し、右足の指や太ももなどに「痛み」が発症しているのです。

整形の先生に「手術しよう」と以前から言われていましたが、同じ「ヘルニア」で手術をした友人からは「手術をしても、一時的には回復するが、痛みは残る」と聞き、手術をためらっていたそうです。


鍼灸治療はヘルニアの部分を圧迫している筋肉に浅く針を置き、骨と骨を圧迫している炎症を取ります。
そうすることで「神経圧迫」を抑えるのです。

Aさんは週に一回の治療を6か月続けておられます。
かなり痛みは取れ、自由に歩行ができるようにまで回復しています。
腰椎椎間板ヘルニアは重いものを持ったり、長い時間の運転であったり、長時間の同じ姿勢の負担が、発症リスクを高めます。

日頃の、軽い体操などの生活習慣も大切になってきます。